酪農研修レポート

marugoto2008-05-18


酪農研修を終えての参加学生レポート。



理学部1年 女子
 五月の雲ひとつない晴天の中、私たちは酪農実習へと向かった。
マイクロバスに揺られること一時間、最初に着いたのは「糸島みるくぷらんと」という工場だった。話を聞くと、その工場では「伊都物語」という牛乳やヨーグルトをつくっているそうだ。私は熊本出身なので、福岡でそのような牛乳が製造されている事実を全く知らなかった。
今日では牛乳といえば紙パックが主流だが、糸島みるくぷらんとで製造される牛乳はビン入り。小学校の給食を思い出し懐かしく感じるとともに、その牛乳をぜひ飲んでみたいと思った。
 次に向かったのは牛舎。そこでは牛と触れ合ったり、搾乳体験をした。今まで本物の牛を間近で見たことがなかった私にとって、牛と触れ合うことは少し恐怖ではあった。しかし、実際に撫で、触れていくうちに牛がとてもかわいく思えてきた。一生懸命草を食べる牛の姿を見ていると、「こうやっておいしい牛乳を出してくれているんだなぁ」と改めて、牛に感謝の念がわいた。
 最後は牧場へ行き、現地の方と一緒に草刈りをした。牧場には牛が食べることのできない草が生えており、その草を除去しないと牛の食用の草の成長が妨げられてしまうらしい。草刈りをしつつ糸島の自然を満喫し、その後さし入れの、糸島みるくぷらんとの牛乳とヨーグルトが出された。どちらも普通の牛乳より味が濃厚でとてもおいしかった。そして現地の方たちと交流し、実習は終わった。
 私がこの実習を終えて一番印象深かったのは、今日牛乳離れが進む中、酪農家の方たちは消費者に牛乳のおいしさを知ってもらおうと様々な努力をしているということだった。
確かに牛乳を飲まない子どもは増えていると聞くし、私の周りでも牛乳を飲まない友人はいる。しかし、そんな人達にこそ、実際に酪農家を訪問して牛と触れ合ってほしいと私は思う。
そうすれば、少しでも牛乳を飲もうという気になるだろうし、牛乳の本当のおいしさを実感できるだろうと、私は今回の体験学習で身をもって感じた。



農学部1年男子
5月17日、大学の授業の中で、糸島みるくプラントの牧場見学をさせて頂きました。
 私は今までに何度か牧場に行ったことはありましたが、遠くから牛を見るだけで終わっていました。
しかし、今回の牧場見学では、牛を間近で観察し、初めての搾乳作業も体験できました。牛を目の前で観察し、牛にも様々な個性があるということに気付きました。目がくりくりと丸い牛、目つきの悪く見える牛、自分から近付いて来る牛からこちらが近付くと逃げてしまう牛。牛にも人間と同じように、性格があるのだと思いました。
こういうことは考えてみれば分かることですが、実感するためには、実際に体験するしかありません。
また、今回は牧場の見学をするだけでなく、牧場の草刈りも体験しました。牧場といっても、想像していた以上に起伏が激しく、歩くだけでもかなりの運動になりました。
しかし、山の上から臨んだ景色は素晴らしいものでした。伊都の町全体を見渡すことができ、緑もたくさんあり、牛以外の様々な生き物に出会える場所でもあります。
草刈りをやった後は、牧場の方々が伊都物語の牛乳と、それから作られた飲むヨーグルトを用意してくれました。
伊都物語の牛乳もおいしく感じましたが、それから作られた飲むヨーグルトは、市場で知っている製品とはわけが違う、はっきり断言できるおいしさでした。おそらく、芸能人などを連れてきてこのヨーグルトを飲ませても、心からおいしいと言うだろうと思い、宣伝方法に有効だと考えました。
今回の体験で、牛乳の消費が減少し、苦労しながらも様々な努力により、現在の状況を打破しようとしている牧場の人たちにお会いすることができました。その姿から、行動しなければ何も始まらない、という、牧場見学を越えた信念のような大切なものを学んだ気がします。



工学部1年男子
糸島の牛乳「伊都物語」を飲んで、その深い味に衝撃を受けました。
どんな秘密があるのだろうと思い、私は牛乳ビンのラベルを、詳しく見ました。まず、私が興味を持った殺菌方法から考察していきたいと思います。「伊都物語」は、低温長時間殺菌を採用していると書いてありました。
低温長時間殺菌とは、普通の牛乳が120℃で2秒間殺菌を行うのに対し、63℃で30分とゆっくり丁寧に行う殺菌方法です。短時間の殺菌は大量生産には向いています。しかしたとえ2秒間でも、120℃(=水が沸騰するよりも高い温度)で殺菌してしまっては、大切な風味が抜けてしまうのだといいます。
それと比較して、「伊都物語」の殺菌方法である63℃程度の低温殺菌なら、味も風味も搾りたての状態を保持できます。牛乳は栄養分の豊富さでも有名ですが、低温殺菌ならばそれらも通常より、数十倍多く保つことができます。その点を考慮しても、「伊都物語」の生産方法は理想的なのだと思いました。また、牛乳を子供に飲ませるケースを考えても、栄養分はとても重要視すべき項目だと思います。「伊都物語」は、牛乳嫌いの子供が嫌がる臭いなどもなく、とても飲みやすいと私は感じました。
今回の体験は、牧場を見学したあと、搾乳、牛の生育について質問をさせていただくという流れでした。
牛たちの様子は一頭ずつ管理され、世話が細部まで行き届いている点が印象的でした。その後、草刈り作業を体験しました。
牛を実際に歩行させる、自然豊かな山の斜面は、生物の宝庫でした。この大自然で生きる牛は、なんて贅沢なんだろうと思いました。その場所で、実際に牛乳と、牛乳を使ったヨーグルトを口にしました。
その濃厚さに驚きました。やはり、雄大な自然のある最高の環境、その味を生かす入念な技法が、これほどの差をつくりだしてるのだなあと実感しました。文字では、この美味しさは伝わりにくいと思います。ですので、実際に多くの人に飲んでほしいと私は思います。
大量生産、大量消費が進む今日で、昔ながらの丹精こめて作られた製品を憶え、使用し、記憶に残していく作業も大切なのでは、と思います。大都市である福岡だからこそ、こういった酪農活動に積極的に取り組み、日本を引っ張る存在であることを実証していければと思います。
今回は、貴重な体験をさせて頂き、本当にありがとうございました。



農学部1年女子
 私が福岡県に来て、1ヶ月が過ぎました。その間、福岡の都会の部分しか見てきませんでしたが、今回大学のセミナーで糸島の環境保全を考えるにあたり、実際に糸島を訪れることになりました。
福岡にこんな壮大な自然があったのか─、それが糸島を訪れた最初の感想です。そこには、華やかな福岡のイメージとは全く反対の、緑豊かな自然が広がっていました。
私たちは、数軒の農場の見学をさせて頂きました。農場を訪れるのも、牛を間近で見るのも初めてでした。牛は想像していたより大人しく、臆病で、その愛嬌のある顔を見ると、とても愛着を感じました。
しかし、見ているだけならかわいいと感じるだけですが、牛の1日に食べる量に、まず驚かされました。水も1日に200リットル程度飲むと聞き、世話をするのはやはり大変だろうなと感じました。
農家の方は気さくな方ばかりで、温かく私たちを迎えてくださったことが印象に残っています。
 ところで、「伊都物語」という糸島で搾った牛乳のブランドですが、私はその名前も知りませんでした。農場の方のお気遣いで、伊都物語の牛乳とのむヨーグルトをいただきましたが、その味の濃さに驚きました。本当に、おいしかったです。
牛乳は低温殺菌、ノンホモジナイズなので、脂肪球を壊さず、味と栄養が良いのだそうです。ヨーグルトの濃さの秘密は、水を一滴も加えていないということです。私は普段から牛乳をよく飲んでいますが、伊都物語は本当に格別においしいと感じました。私の周りにも「伊都物語」という名前を知らない人が多かったので、是非まわりに紹介したいです。
 今回の糸島の農場体験は、非常に貴重で充実した体験となりました。私は農学部に所属しており、今後農業に深く関わっていきたいと思っていますが、この体験が、将来必ず活きると思います。
今後は、農業の問題にも目を向け、その解決のため、実際に農家の方との意見交換を中心に実行に移していきたいです。



農学部1年男子
私は今回の農場実習に参加して、糸島の豊かさを肌で感じることができました。それは作物の豊かさでもあり、人の豊かさでもあります。
 私は農業が盛んな宮崎出身ということもあり、普段の生活に近い所に農家や畑がたくさんありました。しかし、これまで全くと言ってよいほど実際に関わった経験はありませんでした。今回、実際に触れ、体験してみて、学ぶことが多くありました。
 まず、農場で牛に餌をやったり、乳搾りを体験しました。乳牛または肉牛として育てられている牛たちの、大きさに初めは驚き、怖さも感じましたが、少しずつ慣れてくると、とてもかわいく思えてきました。
牛のことを話す農家の方のいきいきした顔から、牛たちが愛情をかけて大切に育てられていることを感じました。同時に、このような動物たちの命をいただいて私たちが生きていること、牛に、そして農家の方々にも、もっと感謝しなければと思いました。
農場の丘から眺めた玄界灘まで広がる糸島の風景には、とても感動しました。緑が豊かで、素晴らしい眺めでした。今回大自然に触れ、私たちの生活は一見自然から遠く離れた所にあるように見えても、実際にはこの自然に支えられている、自然の恵みに頼って生きていることを思い知らされました。
 この様な素晴らしい自然の中で、その豊かな恵みでいっぱいの牛乳「伊都物語」をいただいた時の思いは忘れられません。本当に美味しく感じました。今までの人生で飲んできた牛乳の中で、一番の思い出になりました。糸島の自然、そして、それを作る農家の方あってのものだと思います。
 この実習を作ってくださった先生、バスの運転手さん、農家の方々、牛、そして伊都物語を生産している方々に感謝します。



農学部1年男子
 今回の体験学習で実際に牛と触れあい、発見した点が様々にあった。まず、性格に関する点。近くで見ると大きな体をしている牛だが、手を近づけると驚いて頭を打ったり、餌を差し出すとそっぽを向いたりする臆病な牛もいる。
反対に、好奇心旺盛な牛もいた。私が目の前でじっと見ていると、その牛もこちらをじっと見つめてきたり、手を出すと舌でなめてくる子牛がいたり。本当に個性豊かである。巨大な牛も、だんだんかわいく見えてくる。
牛だけでなく、牧場の周囲の様子にも大変関心を持った。山の中にある牧場では海が見え、山は手入れが行き届き景観がとても美しい。福岡の市街地を臨む景色は、人間だけでなく、そこにいる牛たちも気に入っているものかも、と思ったほどだ。その場所にいるだけで、とても気分がよくなる。
 草刈りの後、ヨーグルトをいただいた。トロトロした甘い食感が、食後のデザートにぴったりだと私は思った。伊都物語という牛乳もいただいた。その牧場の雰囲気のように、とてもさわやかでおいしい味だった。
半分まで飲んだところで、参加者全員と牛乳瓶を振ることになった。バターを作るためだ。なかなか大変な作業であったが、バターが完成した時は、大いに気分が良くなった。試食してみると、「うんっ、クリーミー」。
バターを作った後の牛乳は、低脂肪乳となっていて最初とはまた違った、すっきりした味わいとなっていた。また他にも、牧場移動の途中で伊都菜彩という直売所に立ち寄った時、なんと伊都物語を使ったアイスがあったので食べてみることにした。
食べると自然と笑顔がこぼれる美味しいアイスであり、みんなと和やかなひと時を過ごした。
 今日お世話になった酪農家の皆さんは、とても気持ちのよい雰囲気を持った方たちで、牛について多くのことを、教えていただいた。興味深く、分かりやすい説明を交えた見学や草刈りなど、とても身になる楽しい体験学習となった。



農学部1年男子
 今回、糸島地区にある酪農家にお世話になり、酪農を体験させて頂きました。今まで遠くから牛を眺めた経験はありましたが、実際に牛と触れ合うのは初めての体験でした。
最初に行った牧場では、牛が整然と、牛舎のケージの中に並んでいました。よく観察すると、牛たちはそれぞれ顔や毛色が異なり、一匹として同じ牛はいませんでした。
干し草を与えると、長くてざらりとした舌を器用に伸ばし食べました。愛嬌のある牛たちの顔を、とても身近に感じました。
その後、外へ移動し搾乳体験をさせて頂きました。乳房を少し強めに握ると、体温そのままのミルクが勢いよく飛び出してきます。いつも飲んでいる牛乳が、生命の作り出す貴重な産物だと実感しました。
学生側からの「鳴き声や動きで、牛の気持ちがわかりますか」という質問に、農家の方は「顔つきを見れば健康状態がわかる」と答えました。牛に対する愛情があってこそ、酪農が成り立つのだと改めて思いました。
次に行った牧場では、ある程度自由に牛が動ける体制が作られていました。牛に運動をさせ、足腰を強くするためだそうです。各農場でより良質の牛乳を作り出すために、様々な工夫が行われているのだと分かりました。
その後、大きな放牧場に向かいました。その放牧場で牛が食さない雑草を刈り取る作業を体験しました。
最高にきれいな眺望の中で仲間と汗を流した後、みるくぷらんとの製品である「のむヨーグルト」と「伊都物語」をいただきました。とても濃厚な味で、疲れが吹き飛ぶおいしさでした。その際に「伊都物語」を使ってバター作りも体験しました。5分ほどビンを振り続けると、徐々に乳脂肪が固まってバターが完成しました。市販のバターよりもさっぱりとした、美味しいバターができあがりました。
最後に、農家の皆さんと乳製品の消費増加のために何をすべきかというテーマで意見交換を行いました。斬新な意見も多数出て、和気あいあいと話し合いを行うことができました。
農学部に所属する私にとって、今回の体験は日本の農業を支える農家の方たちの活動を間近で見、考える貴重な体験となりました。



工学部1年女子
糸島半島。そこには海、森、田などあらゆる自然が共存している。今回はそのような大自然を眺めながら酪農体験をさせて頂き、心身共に新鮮な気持ちになった。
私が出発前から心待ちにしていたのは、この糸島の酪農家の方が生産している『伊都物語』というヨーグルトであった。普通のヨーグルトとは違い、非常に濃厚で牛乳本来の味が生きている飲むヨーグルトを、私は絶品だと賞賛している。伊都物語を好んで飲み、生産者の顔を知りたいと願っていた私にとって、今回の機会はかけがえのないものとなった。
まず最初に訪れたのが、ヨーグルトを開発したみるくぷらんとの工場。工場内には入らなかったが、従業員の方が忙しそうに箱を運んでいた。決して大きくない工場だったが従業員の方の笑顔、作業姿を見て伊都物語が大切に作られているのが一目瞭然だと納得した。
 次に、伊都菜彩に向かう。そこでは糸島産の野菜、魚、肉、そしてもちろん牛乳が、ずらりと並んでおり多くの客で賑わっていた。
そこで販売されるソフトクリームを試食した。そのソフトクリームは一般的な商品とは違い、アイスクリーム状の濃厚なミルクのかたまりを、特殊な機械で搾り出す。これはソフトクリームの硬さや濃厚さをベストな状態にするための技術だそうだ。ここにも、みるくぷらんとのこだわりが見受けられた。ソフトクリームの味はもちろん格別なもので、ミルクの味を十分に楽しめた。
 次に訪れたのは2つの牧場。ここであの伊都物語の本当の生産者である、牛たちとの対面が叶う。体は大きいが、落ち着いた様子の牛たちはとてもかわいらしく、愛嬌がある。
しかし、それは牛たちだけではなかった。牛を育てる酪農家の方たちの笑顔もとてもさわやかで、私たちがする質問にも一つ一つ、丁寧に答えて下さった。その中で、私にとって最も印象的だったのが、「牛は人間に作られた動物」という酪農家の方の言葉だった。
牛は本来、子供が生まれて、その子供が必要な量だけの乳を出す生き物である。しかし乳牛として育てられている牛は、必要以上の乳を人間のために、出すように手を加えられている。
そこまで手を加え、牛乳を獲得しようとしたのは人間であるのに、その人間が今では牛乳離れを生じさせている。これは、矛盾ではないだろうか。私は今まで牛乳を好んで飲んではいなかったが、これからは飲んでいこうと思った。
それから糸島を一望しながらの昼食。酪農家の方々が焼いて下さった骨付きの牛肉を、とてもおいしく味わった。お腹を満たした後、ギシギシ刈りのため道もない山中をどんどん登る。こんな険しい山中に牛を放すということに驚く。さぞ、足腰の強い立派な牛が育つことだろう。
ギザギザ狩りをしながら、酪農家は牛を育てるだけが仕事ではなく、育てる環境も守っているのだと思った。その環境をも維持していかなねばならないのだから、こなす仕事量は相当なものだろうと思った。
最後に酪農家の方がおっしゃった言葉に、こういう言葉があった。伊都物語はこうした人と人、自然のふれあいが、どんどん物語に加算され、多くの人に認知してもらえるようになったら嬉しいと。
物語はまだ、始まったばかりだ。これから伊都物語が多くの人に愛され、広がっていくだろう。それは私の中で、確信に近い。今回とても充実した体験をさせて頂き、お世話になった先生、酪農家の方に感謝したい。



法学部2年女子
第1回のフィールドワークでは、糸島に行き酪農作業を体験しました。酪農体験は初めての体験だったので、最初は緊張しました。しかし、フレンドリーな牛たちと酪農家の皆さんのおかげで、楽しく貴重な一日を過ごすことができました。
一日の中で、三つの牧場を見学しました。一つ目の見学先は、牛をつないで飼育するタイプの牧場。大きな牛が、ものすごい食欲で草を食べていました。牛は思っていたより大きく、一日40キロぐらい餌を食べると聞きました。酪農家のみなさんは、牛の表情で牛の気持ちが分かるともおっしゃっていました。
二つ目の見学先も、つながないで飼育するタイプの牧場で、牛がのびのびと飼育舎の中を歩き回っていました。最後に行った牧場では、草刈り作業を体験しました。青々とした緑で丘が一面に包まれていて、この様な場所でおいしい草を食べている牛からは 、きっとおいしい牛乳が出ることだろうなあ!と思いました。
草刈りに行った場所から見る景色は圧巻で、博多湾を見下ろすパノラマが広がっていました。そこはマムシや日本アカガエルが出没するような、いきいきした自然の場所でした。
草刈をした後、伊都物語の牛乳とヨーグルトをいただきました。 この牛乳はノンホモライズド加工のために、5分ほど振ると乳脂が固まり、新鮮なバターができます。このバターは一般にスーパーで売られているバターとは味も形も違い、ホロリと溶けそうな真っ白なバターです。すっきりした風味は、本当に感動ものでした!
酪農家のみなさんは、楽しそうにお仕事をしていらっしゃって、いつもニコニコしておられました。しかし、酪農は命を扱い、且つ人間に利益を与える責任の重い仕事でもあります。牛の体調を細かく管理し、多くの人に牛乳のよさを知って、飲んでもらい、人びとの健康を守っていきたいという真摯な態度を、酪農家の皆さんの中にお見受けしました。
私も、糸島の自然と酪農家の方々の情熱の集大成である伊都物語を、是非たくさんの人に知ってもらいたいと思います。
貴重な体験をありがとうございました。お世話になりました。



工学部1年男子
今日は、少人数ゼミのフィールドワークの一環として、伊都物語の生産者である酪農家の方たちを訪問しました。
僕は、以前にこのような体験をしたことがなかったので、不安でした。しかし、そんな不安は始まると同時に吹き飛びました。
農家の方たちがとても親切かつフレンドリーに接して下さったからです。僕たちが抱いたふとした疑問にも、すべて丁寧に答えて頂きました。
牛舎の中に入り、牛を間近で見ることもできました。牛たちは、一頭一頭固有の模様をしていました。
手で餌やりをした際、僕はバイ菌が手に付くと思いましたが、牛の衛生管理はしっかりしているということ、逆に、外部からきた僕たちのほうがバイ菌を持ち込まないように注意しないといけないということを初めて知りました。食を扱う人は、衛生管理が大事だとも改めて思いました。
牛舎を見た後は、搾乳の体験をさせて頂きました。想像以上に力を込めて握ることに、驚きました。上から下へ、という感覚を習得すると、簡単できるようになりました。牛は巨体のわりに臆病なので、丁寧に接することがとても大事です。
続いて、農家の人の仕事の手伝いを幾つか体験しました。そのあとはお待ちかねの、「伊都物語」を試飲が待っていました。
気になるその味は濃厚で、とてもおいしかったです。農家の方が丁寧に、手間暇をかけている意味がよく分かりました。僕は牛乳が大好きでよく飲んでますが、味が全然違うと思いました。
加えて、「伊都物語」から作られた飲むヨーグルトは絶品でした。これを飲めば、多くの人の牛乳に対するイメージが変わると思います。現在、子供の牛乳離れが進んでいる中で、「伊都物語」のような牛乳を一回でも飲むことで、牛乳好きの子供が増えることを強く願います。
そして、たくさんの人が農業体験を通して自然に触れることで、日本の農業について考えるきっかけにもなれば、と思う体験学習となりました。



理学部1年男子
 今回の酪農体験は、とても新鮮なものだった。
農家の牛を間近で見たのは今回が初めてだった。ホルスタインは、模様も目つきも個体差が大きく、興味深かった。
長い舌を精一杯のばして干し草をほおばっているのを見たときには、あまりの食欲に驚いた。乾燥重量で1日に30?も食べるという。
 今回飲んだ、伊都物語ブランドの牛乳、ヨーグルトは濃厚でとてもおいしかった。しかし宮崎県出身の私は、伊都物語という乳製品ブランドがあることを知らなかった。一番の理由は、大ヒット商品が未だないことだと思う。私の地元で有名な乳製品の会社は、牛乳は地元以外ではあまり知られていない。しかし、乳製品ブランド「スコール」が全国的にヒットしている。大切なのは、「製品の斬新さ」ではないか。乳製品というと、牛乳のほか、ヨーグルト、プリン、アイスなどを連想するが、独創性が薄い。今までにない商品の開発が必要だと思った。
事実、先述の私の地元の会社は、斬新な商品でヒットしたのだと思う。ブレインストーミングでも意見が出たが、大手企業、もしくは地元の企業とのコラボレーションで新商品を開発するのもよい。チョコレート会社や、案外酒造会社などが適当かもしれない。
キットカット 伊都物語のミルク味」と銘打ったチョコや、「九州大吟醸 伊都物語編」などはどうだろうか。九大が関われば、後者は実現しそうな気がする。
また、既存の商品でも、少し工夫を加えるだけで、消費者の見方は変わってくる。例えば、伊都物語の牛乳には、バターが作れるという大きな特徴がある。牛乳を買う人が興味を持つように、牛乳パックの側面に「バターが作れる!」というような大きな見出しを付け、作り方を示してはどうかと考えてみた。
 経済的・技術的な問題等もあるが、まずはアイデアが必須だと思う。すばらしい自然の残る糸島が、伊都物語によって多くの人に知られることを期待したい。