第4回少ゼミ1

marugoto2007-10-29

前回のゼミで一番議論が白熱したのはのは「環境保全は誰のためか?」。
そこで今回は徹底的にそれを深めることにする。
自分の人生の中に環境保全活動を積極的に位置づけるには、こういう議論が必要だ。


今回は3つのワークを用意する。


<ワーク1>
「(私の)happyな人生に必要なコト、モノ、条件5つ」

  • まずこれを紙に書き出してもらい、隣の人と見せ合う。
  • 違う点を確認して、お互いに、なぜそれを書いたのか聞き合う。
  • 感想を全体でシェア。


<ワーク2>
「自分の葬式の場で、参列してくれた人々からどんな言葉を投げかけられたいか」

  • これを紙に書き出す。
  • これは非常にプライベートなことなので、回収して個人名が分からないように、私が読み上げる。


実はこのアクティビティは、私が以前、伝習館高校で即興で行った。
http://d.hatena.ne.jp/kab-log/20061110

「自分が死んだ後に、お葬式が開かれます。そのときに参列者から、どんな言葉をもらいたい?」
そこからがすごかった。
これまでの生徒と顔つきが変わった。
真剣にA4の用紙に書き始める。


そんな重くて真剣な言葉はとてもグループワークでは発表できないから、紙を裏返しにして回収して、全員の前で私が読み上げることにした。
「いつも笑顔だった」
「いつも優しかった」
「いっぱい助けられた」
「もっと生きて欲しかった」
「友達になれて本当によかった」
そんな言葉が溢れてきて・・・・


なんか、感動してしまって、涙ぐんでしまい、それ以上読めなくなる。
もう一度語りかける。
そんな言葉が贈られる人生は本当にhappyだよね。
人はいつか必ず死ぬ。
そしてそれがいつか誰も知らない。
もしかしたら明日死ぬかもしれない。


だから、happyな人生を送ろうと思えば、今日からそんな生き方をしなければ。
それから。
happyは人から与えられるモンじゃない。
人に与えるモノだと思う。
そのときに自分もhappyを感じれるんじゃないかな。
みんなのコトバにはよくそれが表れていると思う。

こんなことを、自ら、そして相互に学び合って欲しいという思いがあった。
これを「利己」と「利他」という言葉で説明した。


すると、さすが大学生。
一筋縄ではいかない。
「それは利他ではなくて、他人を巻き込んだ利己だと思います」
むむむ、、、
それについて皆でもう一度ディスカッションしたり、私からは稲盛和夫さんや内山節さんの考え方を紹介したりした。
そのうえで、、、

<ワーク3>
「ではもう一度。環境保全は誰のため?」

  • これを小グループでディスカッション。

しかし、脳みそが活性化しまくっていて、みな言いたいことがありすぎて、「定義、概念の違い」「人を理解するとはどういうコトか」「生きる意味とは」。
環境保全を離れて、その根底に横たわる議題で白熱したディスカッション。


そこで授業が終わり。
「居酒屋で第2ラウンドしようや」
そんな学生まで現れた。

大成功。