最終レポート1

工学部1年男子学生

私がこの少人数セミナーを受講するきっかけは友達に誘われたからですが、以前から環境については興味を持っていたのですぐに授業にのめりこみました。そうなったのは、大学の授業だからどうせおもしろくないだろうなと思っていましたが、授業は講義っぽくなく、小学校のように意見を言い合うような授業でとても面白かったからだと思います。その授業もマンネリ化せずに毎回面白い内容なので毎回楽しみでした。その内容も一つのテーマについてしっかりと考えられたものだったので参加しやすかったです。この少ゼミの主なテーマが環境保全についてということで環境のことしかしないんだろうなと思っていましたが、そういうわけでもなく特別授業としてデジタルカメラの使い方や船で遭難したときに生き残る方法などが面白かったです。実習は環境保全について考えさせるものでした。
最初の実習である糸島の農家に行って農業の実態について聞きました。この農家が作っている伊都物語はとてもおいしかったです。こうやって自分たちが普段食べているものを作っている人たちと話すことによって食べ物を大切にしようという気持ちになりました。このような体験をたくさんの人がすることによって少しでも食べ物を大事にしようとする人が増えると思います。
二つ目の実習では漁業をしている方たちのもとを訪問しました。ここでもまた前回と同じようにそこの人たちと話をすることで漁業の実態をしりました。漁業の方たちが一番困っていることは今問題になっている原油高だと言い、生活するためには魚を獲らなくてはならないけれどその魚をとるために漁に出なければならなく、その漁をするためには燃料である石油が必要である。その石油が値上がりしているから元が取れずに赤字になるといった、悪循環になっており生活ができないと話していました。今まさに日本の一次産業が危機に瀕している中でさらにこの値上げラッシュによってさらに危険になっています。
この二つの実習が終わった後に授業では環境保全とは少し離れて、ボランティア活動などにおけるリーダーシップについて話されました。この授業の目的はなんだろうなと考えたところ、今までは先生や年上の人たちに任せていろんなイベントなどに参加したりして、責任を負う立場には属さずにいましたが、これからは何かを自分たちでイベントを企画する機会が増え、責任を負う側に立つことが多くなるだろうからこのような授業はこれから大事になっていくだろうと思います。特に気をつけなければならないのは子供が参加するようなイベントで、リスクマネージメントが重要になり授業でしたことが一番発揮できるのだと思います。
そして前回今までした授業の集大成として、一般の人も参加する田植え体験をしました。ここからは少しだけその活動での感想を言いたいと思います。今回は今までと違い一般の人も参加し子連れの人もいるということで、自分が熱中するのではなく参加した人がけがをしないようにすることが、今回の目的であるといわれたので、少し緊張していました。子供がいない班がいいなと思っていましたが、子連れの家族の方々と同じ班になり、しかもその子供の一人がやんちゃ盛りだったのでさらに不安になりました。そして案の定その子供が田植えそっちのけで生物観察や採集に夢中になってしまい、行動を見張るのが大変でした。しかし、しっかりと見て田植えのやり方を説明すると渋々やってくれたのでよかったです。田植えもしなければならないし、安全管理もしなければならないなど気を配ることが多くいつも以上に疲れました。この家族の方と話して一番うれしかったことはこの家族の方たちがエコに非常に関心のある家族であったことです。環境問題に関心を持ち、エコを実行していると話してくれました。今地球温暖化が叫ばれる中、日本は危機感が少ないと思います。特にエコについては知っているが、実行していないという家庭がほとんどだと思います。だからこそこのような家族が増えなければなりません。
話は戻り、今回の田植え実習を通して感じたことは小麦を含めた値上げの中で米が再び注目されてきましたが、その米を作る農家の数が減っているというのが日本の現状です。しかも日本は食料自給率が低いにもかかわらずどんどん自然を破壊しさらに減らそうとしています。そして自然を守るということは、国を救うだけでなく地球を救うことにつながると考えています。これから私たちがするべきことは今だけを考えず自分の子供、そのまた子供たちのためにいま何ができるかを考え、実行することだと思います。最後にこのゼミを受けて私の考え方は変わり、未来のことを考えるようになったと思います。このゼミを受けれて本当によかったです。