第2回少ゼミ4

marugoto2007-10-19


普通の講義ではできない、アクティビティの高いプログラムが実施できるのが、少人数ゼミの魅力だ。


今回は、先日紹介した、参加型講義を早めに切り上げ、15分程度のグループワーク「田んぼの生き物の食う食われるの関係図をつくろう」を行った。


このワークでは、チームで“里山”の“生物多様性”を考え、知っているようで意外に知らない身近な自然の生態系を実感するのが主たる学習の目的だ。里山の景観構成要素として、雑木林、草地、ため池、川、水田があるが、すべての場を対象とすることは時間的に不可能なので「水田の食う食われる=食物連鎖」をテーマとした。


例えば、白鷺(シラサギ)は蛙(カエル)を食べる。それでは、蛙(カエル)は何を食べる。蛙(カエル)になる前のお玉杓子(オタマジャクシ)は何を食べる?あるいは何に食べられる。という具合に食う食われるの関係の連鎖図を→で結びながら水田の生き物の持ちつ持たれつを描いていくのだ。


実際にやってみると、これが意外と難しい。水田にネズミっていたっけ?とか、亀(かめ)って何を食べて、何に食べられているんだろう?とか。


一人ずつ配布した「ふくおか農の恵み」の助けを借りながら、水田の食物連鎖の全容が少しずつ明らかになっていく。


里山なら雑木林も!」との声も上がってきたので、「それじゃあ、今日はココまで」と区切りをつける。


各自が「知っているようで知らない」ことを知り、学びを深めたことが、講義後の感想文(明日掲載予定)から受け取れた。


一方的に聞いているだけではここまで到達しなかっただろう。【比良松】