第3回少ゼミ1

22日、第3回少ゼミのテーマは「伊都キャンパスおよびその周辺地域の環境保全活動の足跡」。
具体的には、

を知る。
地域に入り込んで活動を行う際には、その活動の歴史を知っておく必要がある。
なにより、環境創造舎の物語は学生に元気を与える。


前期のある講義の様子を紹介しよう。

本題は環境創造舎のこと、九州大吟醸のこと。
最初に20分以上に、残りの60分は熱く語った。
200名、階段教室、ということもあって語る。
でも、まぁ、後ろまで歩いていって、マイク渡して感想を求めたり、超参加型なのではあるが。


この授業。200人もいると、やる気のないのも当然いる。
数名は、寝ている。。。。
どんなに熱く語っても寝ている。
ちょっとガックリ。


しかし、200人もいると、めちゃめちゃ敏感な学生もいる。
多くの目の熱い視線を感じながら、講義をすすめる。
感想文の中で多くの学生がコメントしたのはこの話題だ。


できるか、できないかではない。やるか、やらないかだ。
そのアイデアを思いついたら、それは絶対にできると言うこと。
イデアとは、これまでのアイデアの組み合わせだ。だから自分の中にリソースが絶対にある。
換言すれば、人はできることしか思いつけない。


これをただ理念的に語るのではなく、実体験を交えて具体的に話した。
これは学生にとって、すごく刺激的だったようだ。

今日のお話を聞いてウスウズしました。私も何か環境のために動いてみたい!
九州大吟醸は、夏、実家に帰るとき、親にプレゼントしようと思いました。
農学部1年 女子)

入学してから今までの授業の中で一番充実していて、いろいろ考えさせられて、自分も何か行動したい、本気でやりたいことを見つけたいと思った。
大学生だからやれることがあるはずだと思えた。
(工学部1年 男子)

今までの伊都キャンの授業の中で一番面白かった。
自ら行動を起こすことの素晴らしさを感じた。
自分はデカイ行動を起こしていくのはムリだろうと思っていたが、なんかやってみようという気になった。
(工学部1年 男子)

今日の話を聞いて世界観がひろがったような気がします。
学生にこんなにも可能性があるなんて思ってもなかったので、これからはチャンスがあればとにかく挑戦しようと思います。
(工学部2年 男子)


あとは何より学生達、子どもたち、地域の人々の笑顔である。
これに心うたれた学生が多い。
そしてボランティアって何なのだろう、と考えた学生も多いようだ。
学生の感想である。

ボランティアをやりたいと思った。
活動している人たちがみんな笑顔で、ボランティアと言うより、自分が楽しむためにやっているって感じだった。私も仲間に入りたいと思った。
女子でも役に立ちますか?
芸術工学部1年 女子

たちます、たちます。
環境創造舎スタッフの半分は女子学生です。

九州大吟醸ができるまでのプロセスに感動した。
自分も何かアイデアを出してビッグなことをしたいと思った。
あと、先生の声がハキハキしていて、いつも授業で寝ている僕が最後まで起きていられたので、いい先生だと思った。
医学部1年 男子

今日一番強く思ったのは、先生のような行動力のある人になりたいということです。
私も何かできるかもしれない、と、とてもアバウトですが前向きな気持ちになれました。
文学部2年 男子


私が環境創造舎を立ち上げようと思ったのは、九大主催のボランティアに参加したからだ。
そのボランティアがひどかった。
死人が出ないのが不思議なくらいのボランティアだった。
そのときにふと思った。
「楽しく安全にボランティアを企画する力は、私が九大でNo.1かも。それならば自分がやらなければ」。
その話をした後に、学生に語りかけた。
君たちは、教授や先生達は知識も経験もすごく持っていて、なんでもできて、自分たちは、教えてもらうだけのまだ何もできない存在だと思っているでしょう?
君たちの中には、九大一、日本一、世界一のスペシャルな何かがきっとある。
君にしかできないことがきっとある。
それはやらなければ、自分にとっても世の中にとっても、unhappyだよ。

今日の講義で一番勉強になったのは、アイデアは自分の考えの組み合わせだから、思いついたことなら何でも実行できるということです。
何かすごいことを成し遂げる人は、デキが違うんだと思ってしまいがちだが、自分も何か始められるんじゃないかと思った。
あと、自分のしてきたことを、自信を持ってめちゃくちゃ楽しいと言える先生が羨ましかった。
工学部1年 女子

今日の授業は、今までで一番面白かった。
学生でも本当にいろんなことができるんだと実感し、感動した。
それと同時に、私は1年間何をやってきたんだろうと悲しくなった。
いろんなことに興味・関心を持っていると、情報も自分のトコに寄ってくるんだろうなと思った。
文学部2年 女子

はじめて伊都キャンの授業が楽しかった。
先生のできるかできないかではなく「やるかやらないかだ」と言う言葉が目の覚める思いだった。
大学に入ったときは思っていたのに、いつの間にか忘れていたことだった。
工学部1年 男子

大学に入って受けた授業の中で一番面白くて興味が湧く授業でした。
自分も時間に余裕があったら、ボランティア活動に参加しようと思った。
何か自分の生き方を考えさせられたような気がした。
「思いつけばそれはできる」という言葉が印象的だった。
自分も自分なりの生き方を見つけたいと思った。
弁当の日のスライドショーを見て、正直感動して、涙が出そうになった。
もっとこんな授業をしてほしいです。
自分の生き方に悔いがないような感じがして羨ましかった。
大学で後悔のないような生き方をしたいです。
ありがとうございました。
工学部1年 男子

スライドの写真や言葉が自分とは縁遠いものに感じられるほど輝いていました。
でも、自分もやろうと思ったらやれるんだなとも思いました。
うらやましいと今日思ったから、自分もこんなふうに、夢中で何かをやりたい、やろうと思いました。
とても貴重な90分でした。
文学部2年 女子


こんなことを書いてくれた感想文は山ほどある。
(当然、一言しか書いていないような感想文もある)
感想文を読みながら「ごめんね」と思ってしまった。
なぜ、もう少し早く、出会えなかったのだろう。
なぜ、もう少し早く、話せなかったのだろう。
そうすれば、18歳、19歳という超貴重な1年を、もっともっと充実してすごしたかもしれないのに。


大学に入ってからのやりたいこと探しなんて、学生が勝手にやること。
確かにそうなのだけれど、やっぱり教員にも責任があると思う。
もっともっと六本松で話をする機会を増やしたい。
でも、助教になったとはいえ、それはむつかしんだよな、、、
http://d.hatena.ne.jp/kab-log/20070620

今回の授業で、学生は何を思うだろうか。