最終レポート2

「少ゼミをつうじての私の学びと成長」

はじめ、この授業を受けるかどうか少し迷った。
それは、前期の授業でとっていた少ゼミは自分に劣等感を感じさせるものだったからである。
つまり、その授業では学生がそれぞれ自分で作成したレポートを発表するというものだったのだが、他の人のレポートの出来に比べて自分のものの出来の悪さに嫌気を感じてしまったのである。
そのようなことがあって、後期では受けるか悩んだのだが、授業を受けてよかったと思っている。


それは、自分に考える力が身につき始めたからである。
全員が割りと自由に発言できる環境であり、発言する機会を与えられることが多かったので、ぼんやりする間がなく、常にいろいろなことを考えられた。
また、他の人の考え方に触れることができたこともそのきっかけになったと思う。
自分と違う、すごい考え方に出会うのは、劣等感を感じさせるものではなく、むしろ新しい発見の連続であった。
こんな考え方もあるんだと驚くことがよくあった。


問題点も発見した。
それは頭の中で考えることはたくさんあっても、いざ言葉にしようとするとうまく変換できず、言いたかったことをすべて言い切ることが出来ないということである。
これは日常でも、面接などの重要な場面でも、弱みとなってしまうので直していきたい課題である。


この授業でもっとも印象に残ったのは、環境保全は何のためにやるかということについて話し合ったことである。
環境は守らなくちゃいけないと私が考えていたことは、表面的であったと思う。それは、世間がそうだからとか、環境を守るというはやりにのせられて、自分も環境を守らなくてはと考えるようになった部分もあるからかもしれない。
どうして、誰のために環境を守るかについてみんなで話し合うということは、ものごとを深く考え本質を捉えるという経験とトレーニングになった。


私は何かものごとを深く考えたりするのが苦手であるが、このゼミを通してそれが少しは克服されたように思う。
どうでもいいものや抽象的すぎるものはまだ及ばないが、好きなものやよく知っているもの、身近なものについては少しずつ思慮を深められるようになった。
例えば、部活の問題についてがそうである。まず、どうして部員が少ないのか、昔と今の部活の違いは何か、栄えていたころは何がよかったのか、部員を増やすために何が出来るか、新入生は何を求めているのか・・・など、たくさんの疑問が浮かんできて、自分で答えを見つけ考えをめぐらすということをするようになった。他にも、私は牛乳が好きなのだが、牛乳についてもっと知りたい、調べよう!このようにして知識を深めることも深く考える一歩になることに気づいた。
このようなことはレポートにするまでもなく、当然のことのようだが、今までこれがあまり出来ていなかった。


このゼミで、自分がよりよく生きるための方法を学んだと思う。
例えば、やりたいことをひたすら書くという作業では、今の自分の現状を見つめなおし夢を実現するにはどうすればよいかを考えるきっかけとなった。
そして自分に足らないものは行動力だということに気づいた。
私は環境に興味を持っていたのに自分から調べようとしたりせずに今日まで過ごしてしまった。
そのため、私の夢は環境、特に資源に関して携わる仕事あるいは研究をすることであるが、その夢は大学入学のころから持っていたにもかかわらず、具体的にはどうしたいかとか、実現するためには今何をするべきか、ということまで考えられなかった。
夢が進化していない。
今の自分に必要なのは?興味をもったことをとことん知って、?できればそれを将来の夢に関連付ける、?そしてそのための時間を惜しまない、ことである。
行動しなければ何も変わらない。
後悔せずにHAPPYに生きるために、めんどうくさがらないで少しでも知りたいことややりたい事には触れていきたい。
このレポートを書いた今から変わろうと思う。

(工学部1年 女子学生)