最終レポート4

少ゼミをつうじての私の学びと成長


この少人数セミナーをつうじて、私は本当にたくさんのことを学ぶことができた。
環境のこと、農業のこと、ものの考え方など、その分野は多岐にわたり、そのすべてが私にとってとても大切なものになっている。


正直、私は農学部に属しながらも、今まで「環境」や「農業」にあまり関心がなかった。
将来は、試験管や顕微鏡を覗いてばかりで、農業とはあまり強く結び付いていない最先端のバイオテクノロジーに関する研究職に就こうと考えていたし、環境や農業に正面から向き合ったこともなかった。
しかし、今回のゼミで農家に伺って、農業体験をして、私の考えは大きく変わった。
実際に農業をしてみると、とても楽しかったのだ。
今まで、農業はとてもきつくて大変で楽しいことはないだろう、という印象ばかり持っていたので、これは衝撃的だった。
そして、私の農業への見方が大きく変わったのである。


この体験は、私の将来の夢に対する考えをも変えた。
今までのバイオテクノロジーの研究をしたいという夢はもちろんある。
だが、それに加えて、もっと農業に密接に関係する研究もしたいとも考えるようになった。
そして、できることなら、研究室にこもるばかりでなく、フィールドワークに出かけたりもしたいとも思っている。
理学部でなく、農学部に入ったのだから農学部にしかできない研究をしたいのだ。
この体験が、私の将来の幅を大きく広げてくれたのである。


また、環境創造舎の活動などを詳しく知ったことにより、環境保全にとても興味を持ち、私ができることを考えるようにもなった。
環境保全に興味を持つようになってから、買い物の際はマイバッグを持つようになったり、割り箸をできるだけ使わないようにしたり、タンブラーを使うようにもなった。
このように、私の生活は大きく変わったのである。


また、私は少セミでたくさんの新しい考え方に出会うことができた。
特に、自分のやりたいことを紙に書いてグループ分けしたときの授業では、本当に自分自身について考えることができたと思う。
自分のやりたいことを書いて、グループ分けをして、他の人に発表する中で、まず、私は今将来どのような仕事に就きたいか、具体的にあまり考えられていないということに気づくことができた。
生物に関わる研究をしたいという漠然とした目標があるものの、仕事に関することがほとんど書けなかったのである。
仕事について、ここまで考えていなかったつもりではなかったので、驚いた。
だから、これからは時間がある時に将来の仕事について、もっと調べたり考えたりしていきたいと思う。


そして、自分の理想像というものも、今まで以上に明確になった。
今まで、自分の理想像について、断片的に考えたことはあったが、このように全体的に考えたことはなかった。
私はこの日から、理想の自分、そして授業のときに一緒にやったなりたくない自分を強く意識するようになり、自分の言動を振り返るなどして、少しでもなりたくない自分から脱出し、なりたい自分になろうと努力を始めた。まだ反省することも多いが、少しずつ前進していければと思う。


そして、よく話し合いや意見を求められる場面があったが、そのとき、自分の考えの浅さや、物事をよく見ることができていないということにも気づくことができた。
私は、過去たくさんの議題を7人という少ない人数で話し合う機会がなかったのだが、少セミを通じて、みんなの発想の豊かさや考えの深さに触れることができ、とても刺激になった。
物事を考えたり、注意深く物事を観察したり、考えてわからなかったら調べてみたりなど、これらは将来研究をしたいと考える私にとっては重要な事だと思うので、今後どんどん行っていきたいと思う。
 このように、私は少セミを通じてたくさんの大切なことに気づくことができ、自分の中の意識を大きく変えることができた。
意識を変えたので、今後は行動など表面もいい方向に変えていきたいと思う。そして、残念ながらもう授業はないので、これからは自分できっかけを作って、自分自身や身の回りのことなどについて考えていきたい。
後期という短い期間で成長できたかと言われると自信はないが、学ぶことはたくさんできたと思う。
この学びを活かして、これから自分のペースで成長したいと思う。


農学部1年女子学生)