最終レポート9


農学部1年男子


今回この少人数セミナーを受講して、普通の授業では学べないことをいくつか学ぶことができた。
大学に入って新歓シーズンを迎えたとき、私はグリーンクラブに入った。この部活は毎日練習をして試合や演奏会でその成果を出すようなものではなく、みんなでハイキングをするという感じの気楽な部活で入部するのにほとんど悩まなかった。また、せっかく大学生活を始めるなら今までやったことのないことを1つ本気でやってみたいと思っていた私は本気で打ち込めそうなマンドリンクラブというものにも入部しようと考えていた。しかし、私は高校時代何の部活にも入っていなく本当にこの部活に入ってやっていけるのかと悩んでいた。高校のころ、私はべつに無所属でいるつもりはなく、柔道部に入る気だった。だが、高校の時はためらい続けたせいで入部する機会を失い、最後まで柔道部に入ることはできなかった。そんなとき、この授業でためらうぐらいなら実行しろという言葉を聞いて、高校の頃の失敗を繰り返したくないという気持ちがためらいの気持ちより強くなってマンドリンクラブに入ることができた。いま、マンドリンクラブに入ったことは後悔していなく、おそらくあのときためらい続けていたら大学生活はいまよりもつまらないものになっていただろう。
また、夢は必ず口に出せという言葉も心に残っている。まだ、私には夢というものがないので夢を口に出すことはできないが、この言葉はやろうと思ったことは何でも口にしろという言葉におきかえることができる。実際、やろうかどうか迷っていることでも人にやると言ってしまったらやらざるおえなくなるので、結局実行に移すことができる。マンドリンクラブに入るか迷っていた時も、いろいろな人に自分はマンドリンクラブに入るつもりだということを言い続けていたので、これもマンドリンクラブに入部することにつながった。いまでも、やろうと思ったことは人に言うようにしている。
上に述べたこともとても役に立ったことであるが、私がこの少人数セミナーを受けようと思った本当の理由は、実際にフィールドに出ていろいろな活動ができるからである。私は農学部であり、2年の前期が終了した時点で自分が所属するコースを選ばなければならない。しかし、私は何かやりたいことがあるから農学部に入ったのではないので、そのときまでに自分がやりたいことはなにかを見つけなければならない。そのため、いろいろなフィールドに出て様々な体験をすることは非常に重要なことであり、この少人数セミナーはそれをするのに最適なものであった。この少人数セミナーだけで、牧場、海、田んぼでのフィールドワークが体験できた。牧場では初めての乳しぼり、海では漁師さんの豪快さ、田んぼでは実際に泥まみれになりながらの田植えのように様々なことが体験できた。コース選択を決めるうえでの決定打になったものはなかったが、それでも貴重な経験になったことにかわりはない。夏には、田んぼにそった川や海岸での生き物採集をする3泊4日のフィールド科学入門の合宿にも参加するつもりである。
最後に、自分の将来の仕事を決定したりすることなどにはあまり関係のないことだが、弁当の日も印象深い。私は、大学生活に入って1年目は自炊するつもりがなかったので、フライパンや炊飯器など自炊に必須の道具を準備していなく、台所にはヤカンしかなかった。しかし、弁当の日が調理道具を準備するきっかけになり、フライパンやボウルなどが家の台所に加えられた。いままで、実家では料理の手伝いはしたことがあるが、実際に料理を作ったことはなかった。自分で料理を作ってみて一番思ったのは疲れたということであるが、その中に楽しさも見いだせた。自分はもうミールカードを買ってしまい、普段から料理を作っていると金銭的にかなり損をしてしまうので、いつも料理の練習はできないが、せっかく1年目から調理道具を買ってしまったので、日曜日にやることがなくて気分が乗ったときには、自分で作ってみようかなと思う。また、2年生の間はミールカードを買わずに、自分でご飯を作って料理の腕を磨くことは実家を離れるから決めていた。