最終レポート17


農学部1年男子


大学に入ってすぐに授業の選択がありましたが、はっきり言って実際に受けてみないとわからないし、どれでもいいと思ってました。この糸島現代GPの授業も友達に誘われてきただけでした。なぜか自分だけがじゃんけんに勝ってしまい、友達に悪いなぁとは思いながらも授業を受けてみることにしました。
授業を受けて最初に思ったことは、他の授業とは少し違うなということでした。他の授業では基本的に受け身の授業だけで、高校時代の授業と大差ないという印象を受けていました。そのため、少人数ならではの親近感と自分で考え吟味する感覚が大学らしいと思えました。
他の講義とは違う事としては、糸島の農家や漁師の方のところへ実際に行き、学べるということもあります。酪農体験では普段見ることのない牛たちと触れ合ったり、その牛たちを育てている農家の方々と率直な意見交換を行ったりしました。牛乳が大好きな自分としてはこの経験でもっと牛乳を飲みたいと思うようになりました。だけど、その代り酪農家の方々の牛たちに対する愛情を間近で見ると、牛肉が何となく食べにくく感じられました。また、バター作りをしたのも初めてで、とても美味しくでき、楽しめました。漁業体験では、牡蠣の養殖業を体験させてもらいました。養殖をしてるいかだの所で何百もの牡蠣を見たときは圧巻でした。漁師さん達は気前よくその場で牡蠣を食べさせてくれました。磯の香りがする新鮮な牡蠣は今まで食べた牡蠣で一番おいしかったです。どちらの体験でも、食べさせてもらってばかりでしたが、せめてもの御礼として、これからの商売の役に立てるように学生ならではの意見を提供しました。それが実際に役立っているかはわかりませんが、糸島の活性化が進んでいってくれればよいと思っています。
そして、先日は田植えに参加させてもらいました。小さい子供も参加しているということだったので、比良松先生に教わったリーダーシップ概論の実践だと意気込んで行きました。ただ、自分の班は子供はいなかったので、ひたすら田植を真剣にやりました。田植えは小学生の時に経験があったので多少は楽だろうと思っていましたが、この年でもう体力が落ちているのか終わってみれば腰が痛くなっていました。秋になってきれいに文字が浮かび上がることを楽しみにしておきたいと思います。そして、ホークスが優勝していることも。その日はいつも佐藤先生が実践している「お弁当の日」もやってみました。朝はお弁当を作っていたために危うく遅刻するところでした。楽しみにしていたみんなのお弁当は本当においしく、みんなの料理の腕前に驚きました。みんなが美味しいと言って食べてくれるのは初体験で、うれしかったです。お弁当を作ることで人の温かみがわかったような気がします。家にいた時に当然のように食べていた母親のお弁当のありがたみが今更になって感じられました。
他に印象に残った授業に漂流脱出のゲームがあります。あの授業では、チーム内の意見をうまくまとめていけば、個人の結果よりも好成績を収められるということを教えられ、自分のエゴを抑え、他人を信じることの大切さがわかりました。
この講義の副題は糸島の環境保全のススメとなっています。最初のころはあまり環境に関係ないのではと思うことありましたが、先生たちが積極的に里山保全や生物の保全活動に参加し行動していて、その経験を伝えて、ディベート形式で自分達に考えさせようとしているのだと感じるようになりました。まだ前期の授業も受け終わってない自分ですが、このように本当に心に訴えかけてくる授業は珍しいと思います。先生たちが見せてくれたスライドの講義は本当に泣きそうになりました。特にリオの伝説のスピーチは自分の甘えが痛感させられました。自分はまだ学んでいる途中だから何もしなくていいわけではないんだと、自分にできることからやっていくべきなんだと感じられました。自分も授業で学んだこと生かし、自分がリーダーになってボランティア活動をしていきたいと思います。本当にありがとうございました。